パーソナルトレーナーの学歴資格で判断か?
当然ながら、「知っていること」と「教えれること」は別です。
パーソナルトレーナー資格専門学校やスポーツ大学や大学院出身でいくら知識があっても、それをきちんとあたなにパーソナルトレーニング指導できるかや伝えられることができるかは別の技術です。
一方、つらいときも心の支えになってくれるか、親身になってくれるかは人間性やこのパーソナルトレーナーという仕事に対する心構えの問題です。それは、パーソナルトレーニングを受講する側へどれくらいエネルギーを使えるかです。人を動かすのは、人です。
さらに、身体変化という結果まで出すとなると、「知っていること」と「教えれること」以上に、深い現場ノウハウが必要になってきます。単に、「全米●●資格パーソナルトレーナー」「●●国際資格ライセンス習得」「●●大学スポーツ●●科卒業」「教職免許」「●●体育大学卒」など、学歴、資格といった肩書だけにまどわされないようにすることも必要かもしれません。特に資格についてはパーソナルトレーナー資格は取得していて当たり前と考えるのが無難でしょう。
そして大前提として、ボディメイクダイエット目的のトレーニングとスポーツ目的のトレーニングとは別ものであることを、パーソナルトレーナーを選ぶ側も認識することも必要です。
スポーツの専門家=ボディメイクの専門家とは限りません。スポーツを学んできた=ダイエットさせられるトレーナーとは限りません。さらには、ダイエットを学んできた=ダイエットさせられるダイエットトレーナーとは限りません。
パーソナルトレーナーとは別の他の分野で想像してみたらわかりやすいのかもしれません。学歴のある法学部の教授は法律のことをよく知っています。しかし、その法律の知識を使って、裁判に勝てるかは、別です。戦う相手の心理や判決を下す裁判官の心理に対しての対策技術も必要でしょう。また、裁判中、不安を抱えている被害者に寄り添うことができるかどうかは、その人の人間性です。パーソナルトレーナーの資格を取得していて、トレーニングのことをよく知っていても、これと同じようなことになります。
身体のことをよく知る生理学の権威が、どんなに頑張ってもダイエットできない女性にダイエット成功に導くことができるは、別であるのと同じです。ダイエット成功に導くには、パーソナルトレーニングを受ける側のダイエット中の不安な気持ちに対処する技術や人間性が必要です。
もしかしたらこの点でも、あなたのパーソナルトレーナーの選び方のヒントになるのかもしれません。