一人で始める小規模パーソナルトレーナーは儲かる?メリットや集客のポイントを解説
目次
- 一人で始めるパーソナルトレーナーの年収やメリットなどを解説
- 一人(個人)でパーソナルトレーナーを始める時に年収を左右するポイント
- 一人で始める小規模パーソナルトレーナーの成功ポイント
- 一人で始めるパーソナルトレーナーに重要な集客のポイント
一人で小規模なパーソナルトレーニング事業を始める前は、不安なことがたくさんあるでしょう。
競合他社や売り上げ、集客についてなど、たくさん悩むことがあると思いますが、一人で始める小規模パーソナルトレーナーでも稼ぐことは可能です。
今回は、一人で始めるパーソナルトレーナーのメリットや年収、始める際や集客においてのポイントなどを解説します。
一人で始めるパーソナルトレーナーの年収やメリットなどを解説
まずは、一人でパーソナルトレーナーを始めた際に見込まれる年収や、メリット、開業までの流れを解説します。
パーソナルトレーナーを個人で始める場合の年収
パーソナルトレーナーを始めるなら気になる「年収」ですが、どの程度の年収になるのか解説します。
まず、いきなり結論ですが、OZEKIボディメイクアカデミーで、女性ボディメイクの知識とトレーニングスキルを完全に身につけれて、2025年現在、「平均で600万円ほど」になると予想されます。
専門分野(ダイエット・ボディメイク・アスリート指導)によって多少の差がありますが、意外と低い印象があるかもれません。
しかし、基本的にパーソナルトレーナーは「完全出来高制」となるので、短期集中プログラムの場合は高い収益が見込め、継続指導であれば毎月の収益を安定させることができます。
また、ダイエット指導のみに特化するだけではなく、複数のサービスに取り組んだほうが良いでしょう。オンライン指導や栄養コンサルティングも掛け持ちすることでリスク分散ができ経営を安定させることができます。
パーソナルトレーナーを一人で小さく始めるメリット
パーソナルトレーナーは個人で開業するのが難しくない職業です。特にオンライン指導や出張トレーニングだけをおこなう場合は、大きな設備投資が不要で、人件費や固定費が少なくて済みます。
また、個人で小さく始める場合でも高い収益を見込めます。なぜなら小規模なパーソナルトレーニングならではの売り方が存在するからです。
他にも、以下のようなメリットがあります。
- お客様との距離が近いので、信頼関係を構築しやすい
- ノルマがないので、お客様のための提案ができる
- セッション料金で大手ジムと差別化できる
- お客様対応が迅速に可能
パーソナルトレーナーを開業する流れ
- トレーニング場所を決める(自宅・レンタルジム・出張・オンライン)
- 個人事業主として開業届を提出する(または会社を設立する)
- 予約管理システムを導入する
- 必要な資格を取得する(NSCA-CPT、NESTA-PFTなど)
- 保険に加入する(施設賠償責任保険など)
一人(個人)でパーソナルトレーナーを始める時に年収を左右するポイント
パーソナルトレーナーの開業の流れを解説してきました。正しい手順を踏めば開業は難しくないことは伝わったと思います。しかし、安定した収益を確保するためには要点を抑えて経営を行うことが大切です。
そこで、個人で始める小規模パーソナルトレーナーでも利益を確保するための施策を紹介していきます。
①どの専門分野を選ぶか
まず、専門分野を選びます。パーソナルトレーニングの分野は大きく分けると、一般女性向けダイエット、ボディメイク、アスリート指導の3つです。
一般女性向けダイエットは最も売上を伸ばしやすく、安定した需要がある分野です。健康的に痩せたい、産後のボディケア、生活習慣病予防など、幅広い層にアプローチできます。報酬額は月額3〜10万円程度が相場で、2〜3ヶ月の短期集中プログラムが主流です。成約しやすく継続率も高いため、初めて開業する方に最もおすすめの分野です。
ボディメイクは専門性の高い分野です。筋肉をつけたい、コンテスト出場を目指すなど、明確な目標を持つクライアントが中心です。トレーニング技術に加え、栄養学の深い知識が求められます。単価は高めですが、ターゲット層が限られるためマーケティング戦略が重要になります。
アスリート指導は最も高単価な分野です。スポーツ選手のパフォーマンス向上を目的とした専門的なトレーニングを提供します。しかし、高度な専門知識と実績が必要で、競合も激しいためハイリスクハイリターンの分野です。
②どのエリアに拠点を構えるか
エリア選定はパーソナルトレーニング開業を進める上で非常に重要です。基本的にクライアントは通いやすいエリアを選びます。経営方針に適したエリアで開業しましょう。
たとえば東京都内で開業する場合、新宿や渋谷は女性のニーズが高いエリアの代表です。都心で交通の利便性が高く、その分賃料も高いです。このような場所に拠点を構える際には、高額な初期費用が必要になります。個人で稼げる額が多い点は魅力ですが、その分大きなリスクを負わなければなりません。
吉祥寺や自由が丘は健康意識が高い女性層が多く、パーソナルトレーニングへの需要も高いです。拠点にかかる費用は繁華街より少なく済ませることができます。しかし、競合他社も多いため、お客様に選んでいただくことは難しいです。他社との差別化を意識してサービスを提供する必要があります。
③どのように集客するか
集客も力を入れるべき要素の1つです。成約率は重要ですが、見込み客数を確保することで収益を安定させることができます。
どの媒体を使ってどのようなメッセージを伝えるべきか研究しましょう。
媒体によって長所短所があります。費用も変わってきますし、獲得できる顧客の層も変わります。ターゲット層とメッセージに沿った媒体を選びましょう。
加えて、サービスの打ち出し方も工夫が必要です。適切な媒体を選んで集客しても、サービス情報の提示が適切でなければ魅力は伝わりきりません。ターゲットが欲している情報をダイレクトに伝えるよう意識しましょう。
また、予約管理システムや顧客管理ツールを活用するのも有効です。これらのツールは、人間ができる単純作業はもちろん、人間には難しいデータ分析を行う事もできます。個人での開業では特に集客の強い味方になります。
④人脈があるか
人脈は独立直後から売上を安定させるうえで必要な要素です。特に一人でパーソナルトレーナーをやっていく上で人脈は開業後の成功を左右します。
特に注目したいのは見込み客との人脈です。これからクライアントになる可能性のある人を紹介してくれる人との人脈が収益に直結します。
個人経営のパーソナルトレーナーに一人で申し込むのは誰しも不安です。しかし、信頼できる知り合いに紹介されたトレーナーであれば安心して指導を受けていただけるでしょう。
⑤指導力はあるか
パーソナルトレーニング業界は指導力が求められます。
ここでの指導力とはクライアントと良好な関係を築いていく上で必要な力のことを指します。お客様はトレーニング内容だけでなく、担当トレーナーの人柄も重視します。
ダイエット指導であれ筋力強化であれ、パーソナルトレーニングはお客様にとって大きな投資です。対応してくれたトレーナーにも納得していただくことで、成約まで結びつきます。
どんなに良いプログラムを提供していても決め手に欠けると感じさせてしまってはもったいないです。「あなたから指導を受けたい」と思っていただくための指導力を磨きましょう。
⑥役立つ資格を持っているか
個人でパーソナルトレーナーを運営するうえで資格を取得することは重要です。トレーニングに直結する資格はもちろん、直接関わらなくても業務を助けてくれる資格もあります。
NSCA-CPT(認定パーソナルトレーナー)やNESTA-PFT(パーソナルフィットネストレーナー)**は独立するうえで推奨される資格です。必須ではありませんが、取得することで信頼性が大幅に向上します。開業前に取得を検討しましょう。
管理栄養士や健康運動指導士は取得することで業務の幅を広げることができます。管理栄養士は食事指導の専門家として、健康運動指導士は医学的な知識を持つ指導者として、より包括的なサポートが可能になります。これらの資格は必須ではないですが、取得することで業務の幅を広げることができるため取得をおすすめします。
また、資格を取得していることでお客様に安心感を与えることができます。ほとんどのお客様はトレーニングに関する専門知識を持っていません。したがって有資格者であることもトレーナーを選ぶ判断材料として大きいでしょう。特に個人のパーソナルトレーナーは口コミが少ないため資格によるアピールは有効です。
資格を持っているならそれをしっかりアピールしましょう。資格を持っていないのなら取得を検討してみてはいかがでしょうか?
一人で始める小規模パーソナルトレーナーの成功ポイント
一人でパーソナルトレーナーの開業を成功させるためには、解決すべき課題がたくさんあります。
金銭面は初期投資額を抑える工夫を、集客は打ち出し方の工夫が必要です。また、すべての業務を一人でこなさなければならないため、業務効率化も重要になります。
ここでは業務を行ううえで出てくる課題を克服し開業を成功させるポイントを詳しく紹介していきます。
ポイント①開業資金や経費を削減する
開業資金は一人でパーソナルトレーナーを開業する人にとって大きな負担です。しかし工夫次第で開業資金を抑えることができます。
たとえばレンタルジムを活用することで、高額な設備投資や店舗契約を避けることができます。時間貸しのトレーニングスペースを利用すれば、必要な時間だけ借りられるため固定費を大幅に削減できます。
また、出張トレーニングやオンライン指導を中心にすれば、店舗を持つ必要がありません。特にダイエット指導の場合、自宅でできるトレーニングメニューやオンラインでの食事指導も組み合わせることで、場所にとらわれないサービス提供が可能です。
「固定費」「人件費」も重くのしかかってきますが、負担を軽減させることができます。
パーソナルトレーナーとして活動するためには必ずしも専用の店舗である必要はありません。最近はオンライン指導の需要も高まっており、Zoomなどを活用した指導も可能です。
また、人件費は基本一人で始めた場合は一人分でいいので、第三者を雇うことがないなら負担が大きくなることはないと言えます。
ポイント②地域密着型のトレーナーで集客につなげる
一人で始めるパーソナルトレーナーに限らず大きな問題なのが「集客」です。
集客ができなければトレーナーとして生き残ることが困難になるので、しっかり集客についての戦略を検討しましょう。
一人で始めるパーソナルトレーナーは**「地域密着型」**を打ち出し、エリアを絞って集客をすることが効果的です。これによりお客様との信頼関係を構築し売り上げに繋げることができます。
特に**「一般女性向けダイエット」**では、地域で認知されていることが売り上げに大きく関わります。緻密な集客の戦略が見込み顧客の獲得に繋がります。
また、具体的な集客方法については、以降で解説します。
ポイント③業務効率化できるツールを活用し負担を軽減する
パーソナルトレーナーを一人で始める場合、業務を効率化できるツールを導入すると良いでしょう。ただでさえトレーナーはたくさんの業務をこなさなければなりません。指導に直結する業務を後回しにしないために、ツールによる負担軽減を行いましょう。
予約管理・顧客管理
予約管理は、営業において非常に重要です。
とくに一般女性向けダイエット指導の場合は長く継続する方が多いので、スケジュール管理を通して、継続的なサポートを提供することが重要になります。
しかし、予約の調整やリマインドメールの送信、顧客ごとのトレーニング記録管理は手間がかかり、業務がスムーズにいかずに悩むトレーナーも多いです。
そこで、予約管理・顧客管理業務をシステム化することをおすすめします。
予約管理システムを使用すれば、一目で予約状況が把握できたり、自動でリマインドメールを送信したり、顧客ごとの体重や体脂肪率の推移を記録したりなど、業務をすばやく簡単におこなうことが可能です。
業務効率化ツールの活用メリット
業務効率化ツールを活用すれば、予約管理や顧客管理の効率化はもちろんのこと、他の業務もまとめて効率化できます。
たとえば、トレーニングメニューの作成補助機能が充実しているツールを使えば、クライアントの目標や体力レベルに合わせたプログラムを短時間で作成できます。自動送信機能を使用すれば、食事記録のリマインドやモチベーション維持のメッセージ送信を自動化することも可能です。
また、システムを活用して業務を効率化していくことで、クライアント対応のための時間を確保できるようになります。これにより、よりきめ細やかなサービス提供ができるのも魅力の1つです。
一人で始めるパーソナルトレーナーに重要な集客のポイント
一人で始めるパーソナルトレーナーを継続するためには、効率的な集客が重要になります。そこで、おすすめなのがWeb集客です。
これまで主流だったチラシやポスティングは、印刷代や配布の人手も必要になります。そのため一人で開業する場合、手が回らなくなるリスクがあります。一方で、Web集客であれば、インターネット上に1度情報を流すだけで多数の見込み客に見てもらうことが可能です。
また、Webの活用によって人脈不足をカバーすることができるのも嬉しいポイントです。人脈が少なくても、ネット検索で上位表示させることでサービスをたくさんの人に見てもらい、集客に繋げることができます。
ここでは、Web集客の方法を3つご紹介します。
①ホームページ集客
Web集客をおこなううえで必要不可欠となるのが、ホームページです。ホームページを適切に運用していることによって、お客様に安心感を与えられ、サービス内容だけではなくトレーナーの雰囲気や実績も伝えることができます。
特に一般女性向けダイエットでは、ビフォーアフターの写真や成功事例、お客様の声などを掲載することで、信頼性を高めることができます。
ホームページからの集客を成功させるポイントは以下の通りです。
【一般女性向けダイエット】お客様の声と成果写真で信頼を獲得!
開業するにあたって、ホームページ経由の問い合わせ数や体験申込数を増やしたいと考えていました。SNSからも反響はあるのですが、やはり体験来店率が安定しないんですよね。
その点、ホームページからの反響は来店率や契約率がとても高いです。良い時だと、ホームページ経由のお問い合わせのうち8割が体験に来店して、そのうち7割が契約まで繋がります。
特に、実際のお客様のビフォーアフター写真や詳細な体験談を掲載したことで、「私にもできそう」と思っていただけるようになりました。
②ポータルサイト・マッチングサイト集客
サービス情報を拡散するためには、さまざまなポータルサイトやマッチングサイトに掲載することが必要です。
掲載するメリットとしては、ある程度ダイエットに興味があるお客様が問い合わせるため契約につながりやすいこと、外部サイトに掲載していることで信用につながることなどが挙げられます。
パーソナルトレーニング専門のマッチングサイトや地域情報サイトなど、複数の媒体を活用することで、より多くの見込み客にリーチすることができます。
③SNS集客
少し前までは趣味の発信や近況報告などに使われることが多かったSNSですが、近年ビジネスに活用する動きが活発になっています。そして、パーソナルトレーニング業界もこの例外ではありません。特に一人で開業する際に、SNSは強力な武器になりえます。
SNSは基本的に無料で利用できるため、上手く活用すればお金をかけずに集客することができます。また、ユーザーにとって魅力的な内容を発信すれば、情報は勝手に拡散されます。そのため、一人であってもお金をかけずに効率よく集客することが可能です。
特に一般女性向けダイエット指導では、InstagramやTikTokが効果的です。
- トレーニング動画の投稿
- お客様の変化のビフォーアフター
- ダイエットに役立つ食事のコツ
- 自宅でできる簡単エクササイズ
このような投稿を継続的に行うことで、フォロワーが増え、そこから問い合わせにつながるケースが増えています。
SNS集客における注意点
近年、InstagramなどのSNSで自身の身体や筋肉を積極的にアピールするパーソナルトレーナーが増えています。業界では「見て見て系パーソナルトレーナー」「アイドル系パーソナルトレーナー」と呼ばれることもあります。腹筋女子、筋肉女子として自らの鍛え上げた身体を披露する姿は、確かに努力の成果として素晴らしいものです。
しかし、ここで考えていただきたいのは、パーソナルトレーニングの主役は誰なのかということです。
あなたがお金を払ってパーソナルトレーニングを受けるのは、あなた自身がボディメイクやダイエットを成功させるためではないでしょうか。本来、パーソナルトレーナーはあなたのために最適なメニューを考え、食事をサポートし、目標達成まで伴走する「裏方」であるべきです。俳優が舞台で輝けるのは、裏方のスタッフがしっかりとサポートしているからこそです。
ところが、自己アピールが強いパーソナルトレーナーの場合、主役が逆転してしまっているケースがあります。パーソナルトレーナー自身が主役となり、お客様であるあなたが裏方に回ってしまう。これでは本末転倒ではないでしょうか。
もちろん、元々代謝が良く体型が変わりやすい体質の方であれば、どんなパーソナルトレーナーでも結果が出やすいかもしれません。しかし、痩せにくく太りやすい体質の方や、これまで何度もダイエットに挫折してきた方にとっては、パーソナルトレーナー選びは非常に重要です。
あなたの体質、生活習慣、悩みに真剣に向き合い、あなたを主役として全力でサポートしてくれるパーソナルトレーナーを選ぶべきです。SNSでの見栄えの良さだけでなく、本当にあなたのための指導をしてくれるかという視点で、パーソナルトレーナーを見極めることをおすすめします。
まとめ
今回は、一人で始めるパーソナルトレーナーについて、始め方や年収、成功させるコツなどを、パーソナルトレーナーおぜきとしあきがご紹介しました。
人手不足は、ツールを活用することで解決できます。また、エリアを絞ったり、Web集客に力を入れたりすることで、一人でも集客をできるようになります。このように、一人で開業する場合の課題を正しく把握し、そこに対して戦略を練ることで成功する確率を上げることが可能です。
特に一般女性向けダイエットは、需要が高く、継続率も良いため、初めてパーソナルトレーナーとして独立する方に最もおすすめの専門分野です。今回の記事が、一人で開業を進める際の参考になれば幸いです。
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