パーソナルトレーニングの受講側のマナーについて
パーソナルトレーナーのマナー講習をはじめ、サービスをする側のマナーについては良くある話ですが、パーソナルトレーニングを受ける側のパーソナルトレーニングの受講マナーについてはなかなか語られることはないかと思います。
なぜ、こういうことを述べるかというと、後述するように、パーソナルトレーニング受講者側にもマナーが存在することを認識し、受講者が最低限そのマナーを守ることにより、結局は、パーソナルトレーニング受講者のためになるものだからです。
具体的には、パーソナルトレーニング受講者の身体変化やダイエット成果など、払うパーソナルトレーニング料金以上のリターンが見込めます。
お金を払いサービスを受ける側だから、マナーなんて必要ないという考えより、パーソナルトレーニング料金を払う立場であっても最低限のマナーを守ろうという考えの方が、パーソナルトレーナー側も意欲がさらにわき、パーソナルトレーニングの費用対効果は高くなります。
話がパーソナルトレーニングからは多少飛びますが、アメリカのチップのお話です。アメリカでは、レストランで、料理代とは別に、その料理を運んでくれたり注文を取りに来てくれたりサービスをしてくれるウェイターさんに、料理という物理的な対価とは別に、そのサービスにチップを払います。チップは、そのウェイターのサービスが気に入らなければ、支払わなくても良いし、そのサービスに大変満足したのなら、料理以上の金額を払っても良いものです。
チップ習慣のない日本から見たら、チップの習慣のあるアメリカはある意味、もしかしたら、サービス先進国ともいえるのかもしれません。アメリカには、見えないサービスに対する価値に対して、敬意を表して、お金を払うのでしょう。
アメリカの習慣を、日本にそのまま当てはめるのには無理があるでしょう。また、見えないサービスを、パーソナルトレーニングサービスにすべて当てはめるのも無理があるでしょう。しかしながら、そこから、パーソナルトレーニングを受ける側にも、学ぶべきことはあると思います。同じパーソナルトレーニング料金を払うのなら、良いサービスが受けれた方が、パーソナルトレーニング受講者側に、メリット大きいからです。
そのアメリカには、こんな言葉があります。
「良いサービスを受けたければ、良い客でいろ。」
アメリカのある高級ホテルの従業員の友人が、教えてくれました。高級ホテルには無茶なワガママを言うお客から、従業員を全く困らせないすごくマナーの良いお客までいるそうです。マナーの良いお客は、高級ホテルだからといって、部屋のタオルを不必要に使ったり、余分にベッドがあるからといって、使う必要のないベッドまでは使ったりはしないそうです。高級ホテルでは、そういうところを従業員はよく見ていて、そういう良い情報は、他の従業員から支配人まで共有されるそうです。そして、そういう方には、割引クーポンや無料クーポンを優先的に差し上げるそうです。そして、そのクーポンを使い、お得に最高級の部屋やホテルサービスを利用しているそうです。これは、「良い客でいるから、良いサービスを享受できる。」ということを意味します。
パーソナルトレーニングの世界に当てはめると、パーソナルトレーナー側の私としては、こう思います。
- パーソナルトレーニング受講者側にもマナーが必要。なぜなら、マナーを守った方が、より良いパーソナルトレーニングサービスを受けられるからです。
- パーソナルトレーニング受講者にそのマナーを守って頂く以上、パーソナルトレーナー側は、人格と技術を常に磨き続ける必要がある。
前置きが長くなりましたが、私の考える一般的なパーソナルトレーニング受講者のマナーをあげます。私個人のいち考えですので、パーソナルジムの規約やパーソナルトレーナーとの契約内容ではありません。あくまでも、一般的なパーソナルトレーニングの受講マナーの一例としてとらえてください。
一般的なパーソナルトレーニングの受講マナーの例
- 過度な香水やコロンを身体につけた状態でのパーソナルトレーニング受講は避ける。
- 喫煙直後のパーソナルジム入室とパーソナルトレーニング受講は避ける。
- 極度に汚れたウェアーや汗びっしょりのウェアーでのパーソナルトレーニング受講は避ける。
- 極度に自分の汗や汚れがトレーニング器具についてしまった場合、パーソナルトレーナーだけに任せないで、自分でも拭くようにする。
- パーソナルトレーニング受講時間以外でも、電話・LINEなどで、食事や生活の仕方など、パーソナルトレーナーと連絡ができる場合でも、個人的な私生活の単なる愚痴や非建設的な内容の繰り返しは避ける。
- 予約したパーソナルトレーニング日時のドタキャンや大幅遅刻や失念の場合、その連絡は、事後報告になったとしても、必ずパーソナルトレーナーに伝え、連絡無しは避ける。
- パーソナルトレーニング受講中の、携帯電話の通話やスマホでのLINE、メッセージ操作は避ける。
- パーソナルジム近辺への自動車や自転車の路上駐車は避ける。
- パーソナルトレーニングを、無断で撮影・録画・録音することはマナー違反であり、最悪、著作権を侵害する恐れもあるので、許可を得ないパーソナルトレーニング撮影・録画・録音は避ける。
- トレーニング器具の上に、自身の荷物を置いたままにすることは避ける。
- 指輪や時計をつけたままのパーソナルトレーニング受講は避ける。